ノヴ・スレイリープは一座のマネージャーであり、経験豊かな舞台俳優である。カンボジア、バタンバンで名高い「 Phare Ponleu Selpak “Brightness of the Arts” Association（フェア・ポンレウ・セルパク　「芸術の輝き」協会で俳優としての経験を積み、10年以上にわたり、PhareのAwareness Theater（気づきの演劇）やサーカスとともにカンボジアツアーに参加。一座は、HIVエイズ、マラリア、デング熱、地雷にまつわる健康・社会問題、人権、女性や子供の権利、少数民族の権利、労働者の権利、安全な移住、ジェンダー問題、個人のお金や貯蓄の問題などを題材に作品を上演し、カンボジアの人々への教育を行っている。

彼女のキャリアの後期においては、フォーラムシアターの手法も使われるようになる。これは、EUの助成によるワークショップのおかげである。スレイリープは、PhareのパートナーであるLe Theatre du Soleil とともに、2回のヨーロッパツアーを行った7 時間もしゃべり続ける作品においては、カンボジアの30人の俳優のうちの一人でもあった。その作品は、1984年に『Terrible, Yet Unfinished Story of Norodom Sihanouk, King of Cambodia（恐ろしい、しかしまだ終わっていないカンボジア王、ノロドム・シハヌークの物語）』の表題で書かれた本がもとになっている。今日、スレイリープはバタンバン劇場一座の舞台俳優たちを率いるリーダーである。彼女は、バタンバンの人々が、基本的欲求・権利・資源を手にすることができるために、コミュニティや村を活性化させることを目指し、演劇を活用したプロジェクトを指導している。