アリヨ・ズィットニーはThe Ayo Dongeng Indonesia Community (インドネシア語り部コミュニティ)の創設者かつ現在の指導者であり、Indonesia International Storytelling Festivalのディレクターとしても活動している。また、これまでに、インドネシア発の国際的なストーリーテラー（以下、語り部）として、インド・マレーシア・シンガポール・タイ・ベトナムといった国々に招聘されてきた。語り部の養成、子供向けの書籍の執筆、交渉法の指導といった教育の分野に影響力を持っており、インドネシア大学で語りをテーマとした講義を受け持つ他、客員教授として他の多数の大学でも講義を行っています。

「癒し」という役割に惹かれ、1999年に「語り」を始めたアリヨ・ズィットニー。彼は現在、アチェとパンガンダランでの津波災害後のトラウマ治療のためのプログラムに参加し、癒しのための「語り」を提供しながら、学校、孤児院、図書館といった多様なシチュエーションでの社会的「語り」にも活躍の場を広げている。